農家とAIの付き合い方|Claude Codeで作った農園アプリと、これから

こんにちは、玉木農園です。
今日は、ここ1〜2か月のあいだに「AI」と一緒に畑まわりの仕事を整えてきた話を書いてみます。
難しいことは何もしていません。農家の私が、やりたいことを話しかけて、形にしてもらってきた記録です。

始まりは、ホームページの手直しから

きっかけは9月の中ごろ。ホームページとオンラインショップを見直したくて、AIに相談したのが最初でした。
文章の誤字を直してもらったり、ブログの下書きを作ってもらったり、ショップの商品説明を整えてもらったり。「自分では後回しになっていたこと」が、話しているうちにどんどん片づいていきました。

そのうちに、ふと思ったんです。
「毎日のメモや集計も、同じように任せられるんじゃないか?」

作ったのは、畑の仕事に合わせた小さなアプリ

そこから使い始めたのが「Claude Code」というAIです。パソコンの中で、アプリのプログラムを一緒に作ってくれます。
作ったものは、どれもGoogleスプレッドシートの上で動く、スマホで使える小さなアプリです。専用のサーバーも月額料金もいりません。

これまでに作ったのは、こんなものです。

  • 出荷報告書の読み取り:手書きの伝票をスマホで撮ると、数字を読み取って表に入れてくれる
  • 出荷・売上集計:産直の出荷と、メールで届く売上を自動で集計する
  • 収穫記録:どのハウスで、何をどれだけ収穫したかをスマホで記録する
  • 作業日誌:天気、圃場、作物、作業時間をボタンで選んで記録する
  • 受注帳:ミニトマトや苗の注文をまとめて管理する(メールやLINEの文面を貼って読み取ることもできます)
  • 機械整備記録:故障修理や定期点検を記録して、整備記録票をPDFで出す
  • 領収書・請求書:スマホから作成して、印刷やPDF保存ができる
  • レシート読み取り:撮影するだけで、店名・日付・金額を拾って帳簿に入れる
  • 出退勤の打刻と給与計算:事務所の端末で打刻して、給与明細まで出せる
  • 1週間のTODOと、苗の納品を知らせる毎朝のメール

どれも「今、自分が困っていること」から作りました。大きな会社向けのシステムではなく、うちの畑のやり方にぴったり合わせた道具です。

使ってみて気づいた、付き合い方のコツ

1. 「困っていること」を、そのまま話す

プログラムの言葉は知らなくても大丈夫でした。「伝票を撮ったら数字が表になってほしい」「天気は自動で入ってほしい」と、普段の言葉で伝えるだけです。

2. 小さく作って、使いながら直す

最初から完璧を目指さず、まず動くものを作って、現場で使いながら「ここが使いにくい」と伝えて直してもらいます。畑で実際に使うと、机の上では気づかないことがたくさん出てきます。

3. お金と人に関わるところは、必ず自分の目で確かめる

AIは速くて頼りになりますが、間違えることもあります。
たとえば出退勤と給与のアプリでは、これまでの計算と見比べたところ、ほとんどの日は一致していましたが、数日分だけ違いが見つかりました。AIが勝手に直すのではなく、違う日を一覧にしてもらい、最後は私が確認して決めました。
お金・給料・お客さまへの案内のように、間違うと困る部分は「AIが出した答えを、人が確かめる」。これを決まりにしています。

4. 大事なデータは、自分の手元に置く

作ったアプリのデータは、自分のGoogleアカウントのスプレッドシートに入っています。AIに預けっぱなしにせず、いつでも自分で開いて確認できる形にしています。

これからのこと

アプリを作って一番よかったのは、「記録が貯まっていくこと」です。
収穫量、作業時間、注文、売上が毎日少しずつ貯まっていくので、これから次のようなことに使っていきたいと考えています。

  • 収穫量と天気を見比べて、栽培のコツを探す
  • 作業時間を見て、忙しい時期の段取りを考える
  • 注文や売上の動きから、苗やミニトマトの作付けを考える

もちろん、畑の仕事の中心は今までどおり人の手と目です。
AIは「考える時間や、事務の手間を減らしてくれる道具」。浮いた時間で、畑と向き合い、お客さまに届けるミニトマトをもっとおいしくしていきたいと思っています。

同じように「事務作業に追われて大変…」という農家さんの参考になればうれしいです。
うまくいったことも、失敗したことも、これからもこのブログで書いていきますね。

玉木農園

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