【家庭菜園】キャベツ 10月の育て方|9月定植株の追肥・害虫対策のポイント
9月に苗を植えたキャベツは、10月が「結球できるかどうか」を左右する大事な時期です。気温が下がって育ちやすくなる一方で、虫の被害や肥料切れが出やすいのもこの時期。この記事では、9月定植のキャベツが10月にやるべきことを、追肥・害虫対策・水やり・土寄せの順にまとめます。
10月のキャベツはどんな時期?
9月上旬に定植した場合、10月は外葉をぐんぐん広げる時期です。外葉が20枚前後まで育つと中心の葉が巻き始め(結球開始)、そこから球が固く締まっていきます。キャベツが結球するのに向いている気温は15〜20℃前後。10月は気温がちょうどこの範囲に近づくので、ここで外葉をしっかり大きく育てておくことが、のちの球の大きさに直結します。
ただし10月前半はまだ日中に暖かい日が多く、モンシロチョウやヨトウムシなどの害虫も活発です。「涼しくなったから大丈夫」と油断しないのがポイントです。

追肥のタイミングと量
キャベツは肥料をよく食べる野菜で、生育途中の肥料切れは結球不良のいちばんの原因です。追肥は次のタイミングを目安に行いましょう。
- 1回目の追肥:定植から2〜3週間後(10月上旬ごろ)。外葉が7〜8枚に育ったころが目安です。
- 2回目の追肥:1回目の2〜3週間後(10月下旬〜11月上旬)。外葉が15〜20枚になり、結球が始まる直前に与えます。
- 3回目の追肥(晩生種のみ):11月下旬ごろ、球が大きくなり始めるタイミングで少量を。早生種は2回で十分です。
量の目安は、化成肥料(8-8-8など)を1株あたり10g前後(大さじ1杯弱)。株元から少し離れた株のまわりにまいて、軽く土と混ぜ、そのまま株元に土寄せします。肥料袋に使用量の表示がある場合は、そちらを優先してください。
やりすぎ注意:窒素肥料が多すぎると、葉がやわらかくなってアオムシやアブラムシが増えたり、球が割れやすくなったりします。「たっぷり」ではなく「回数を守って適量を」が基本です。
害虫対策:10月に気をつけたい虫たち
10月のキャベツ畑で特に注意したい害虫と、見つけ方・対処法をまとめました。
- アオムシ(モンシロチョウの幼虫):葉裏に黄色い卵、緑色の幼虫。葉に大きな穴をあけます。見つけ次第つまんで取り除きます。
- コナガ:小さな緑色の幼虫で、葉に透けた小さな穴をあけます。目の細かい防虫ネットでの予防が効果的です。
- ヨトウムシ(ハスモンヨトウなど):昼間は株元の土の中や葉裏に隠れ、夜に葉を食べます。葉に白っぽい卵のかたまりがあれば、その葉ごと取り除きます。
- アブラムシ:新芽や葉裏に群れてつく小さな虫。早めに見つけて取り除くか、水で洗い流します。
- ナメクジ:雨の翌朝などに葉が食べられている場合は、夜間の見回りで捕まえます。
防虫ネットは「すき間」をなくすのが肝心
防虫ネットをかけていても、裾がめくれていたり、ネットの中にすでに卵があったりすると意味がなくなってしまいます。定期的に次のポイントを確認しましょう。
- ネットの裾を土に埋めるか、重しでしっかり固定する
- ネットが葉に直接触れていると、外から産卵されたり食べられたりするので、支柱でふんわり浮かせる
- ネットの目合いは1mm以下を目安に(コナガ対策には0.8mm以下がより安心)
- 追肥や土寄せで開け閉めしたあとは、すぐ元通りに閉じる
見回りのコツ
週に2〜3回、できれば朝か夕方に、外葉の葉裏と株元を確認します。穴のあいた葉、黒っぽいフン、葉裏の卵のかたまりは、虫がいるサインです。結球が始まると球の内側に入り込まれて対処しにくくなるので、結球前に見つけて取り除くのがいちばん効果的です。
薬剤を使う場合は、キャベツに登録のある薬剤を選び、使用回数・収穫前日数などラベルの表示を必ず守ってください。BT剤(微生物由来の殺虫剤)はアオムシやコナガに効果があり、家庭菜園でも使いやすい選択肢です。
水やり・土寄せ・病気予防
- 水やり:10月は雨が多い年もあり、基本は雨まかせで大丈夫です。晴れが1週間以上続いて土が乾いているときは、朝のうちにたっぷりと。結球が始まる時期は水切れに特に注意します。
- 土寄せ:追肥のたびに株元へ土を寄せると、根が張って倒れにくくなり、外葉もしっかり立ち上がります。
- 病気予防:水はけが悪いと軟腐病が出やすくなります。雨のあとに畝に水がたまらないようにし、傷んだ葉は早めに取り除きましょう。
- 外葉は取りすぎない:外葉は光合成をして球を育てる大切な葉です。取るのは黄色くなった葉や虫食いのひどい葉だけにします。
10月のキャベツ作業チェックリスト
- □ 上旬:1回目の追肥と土寄せをする
- □ 防虫ネットの裾・すき間を点検する
- □ 週2〜3回、外葉の葉裏と株元をチェックして卵・幼虫を取る
- □ 晴天が続くときは朝に水やりをする
- □ 下旬〜11月上旬:2回目の追肥と土寄せ(結球が始まる直前)
- □ 黄色くなった葉・傷んだ葉を取り除く
よくある質問
Q. 葉が黄色くなってきました。
A. 下のほうの葉が少し黄色くなるのは自然なことですが、全体的に色が薄いときは肥料切れのサインです。追肥の時期が近ければ早めに与えましょう。
Q. 外葉が穴だらけです。このまま結球しますか?
A. 外葉が多少食べられても結球は可能です。ただし、被害が大きいと球が育ちにくくなるので、虫を取り除いて追肥で回復をサポートしてください。
Q. 結球が始まる前に霜が降りたら?
A. キャベツは寒さに比較的強く、軽い霜なら問題ありません。霜に当たると甘みが増しておいしくなります。強い霜が予想されるときは、不織布をかけて保護すると安心です。
まとめ
9月定植のキャベツの10月は、①追肥は2〜3週間おきに適量を、②防虫ネットは裾とすき間をしっかり点検、③結球前に虫を見つけて取り除く、この3つが大切です。この時期にきちんと世話をしておけば、冬には甘くて締まったキャベツが収穫できます。ぜひ今月の畑仕事の参考にしてください。
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